GUの新ロゴはかっこいい

$たけっし~が書いたこと
ユニクロ軍団のデザイナー 佐藤可士和サンが作ったロゴだ。
あまりに”簡単”すぎるこの新ロゴにネット上ではダサイとの批判がごーごーのようである。
有名デザイナーが作ったロゴなだけに、この簡単すぎるデザインは嫉妬する人々にとって良い的になっているのだろう。
でも僕は、このデザインを一目見た時、とても良いと思った。
その理由をつらつらと書いていく。
まず、僕がGUに対して持っているイメージは
「ユニクロより安い」
ということだけだ。
”GUは安い”ということでたまに心斎橋の店舗に行ったりするけど、ユニクロと比べて大きく安いわけでもないし、GUの服の感じもユニクロほど機能的に作られてなさそうな、「大量生産しまくりました!」的な良くない印象を感じていた。
「安い割には安くないし、良い服かというとそうでもない」
GUに対するイメージはこんな感じだ。
ユニクロとGUの違うについて解説しているサイトを見てみると、その違いについて簡潔に述べられていたので引用する。
「流行の服を、まあまあの品質で安く買いたければgu ジーユーへ。ナショナルブランドに匹敵する品質の定番商品であれば、ユニクロへ。」ユニクロとgu ジーユーの違い 利用の注意
だけどGUはロゴを一新して
”あたらしいジーユー、あらわる。”
とか言うぐらいだから、上記の戦略はうまくいっていなかったんだと思う。
僕はこの簡易なこの新しいロゴに、GUの”あたらしくなろう”という強烈な意思を感じた。
しかし、この新ロゴを批判してるサイトをみると、
「G」は正円そのまま
「U」も丸いところが正円そのまま
イラレが使えれば数分で誰でも数分で作れるような簡単ロゴであることは間違いない。
そのサイトでは
「こんな簡単で誰でも作れるようなロゴにするなんてどうかしている。デザイナーはもっと複雑なデザインを作り出すべきだ」
などと言った論調で批判している。
でも僕は違うと思う。
デザインって、デザイナーが頑張って複雑なデザインを作って周りから「すげええ!!」っていわれるためのものじゃない!
デザイナーの技術力を見せつけるための場であるはずがない!
ロゴデザインは、
それを見るお客さんがその会社を認知して
会社の意思を感じ取り
そして購買へと進む
ことを目的に作られているはずだ。
だから僕は、佐藤可士和サンがこの簡単すぎるデザインを生み出し、そして採用されるに至った道筋にとても興味があるしすごいことだと思う。
多分、デザインが簡単だからこそ社内会議で議論は紛糾したはずだし、そこに込める会社の想いも明確にならざるを得ない。そしてその意思は簡易なロゴと共に驚くべきスピードで市場へ出て行くことになる。印象付けを間違えれば容易に引き返す事はできない。
デザインが簡単なためにそのメッセージ性はとても強くなる。
それだけ強いメッセージを出すリスクを負ってまでも”GUをあたらしくしよう”という強烈な意思があったということだろう。
これはまさに、「背水の陣」のようなロゴだ!
そのGUの意思が何かは今後の宣伝を待つしかないが、
想像するに
「ユニクロより安い」
という印象を打ち消すことに重きを置いてくるだろう。
「ユニクロより安い」というイメージは、ブランドというものが持つ本来の価値である「価格競争力」という面において大きなデメリットだ。
だからGUは価格での勝負ではなく、ブランド本来が持つ付加価値による勝負に出るのだろう。
しかしユニクロと同じような戦略にしたのでは意味がないし、かといって既存ブランドのようになるのも今更といった感じだ。
その道筋はかなり細くて険しくなるだろう。
険しい道だからこそ、まずはデザインでブランドイメージを強烈に打ち出そうとしたんだと思う。
今までGUで服を買った事はないが、今後のGUがどう変わっていくのかを楽しみに、また今度店へ行ってみようか。
GU公式サイト

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