なぜカザフスタンで乗馬ツアーをやろうと思ったのか

モンゴルの騎馬隊

内田樹の勇気論を読んでいたら、急に書きたくなりました。

なぜカザフスタンで乗馬ツアーをやろうと思ったのかについてです。

まず、現時点でカザフスタンで乗馬ツアーは日本人向けにはほとんど開催されていません。

英語圏向けではいくつか出てきますが、それでも薄く選択肢が少ないのが実情です。

またカザフスタンと言うと、スタンという名前に松江とわりつく危なげな印象から「危なくない?」と一呼吸おいてしまうところでもあります。

でも、カザフスタンは素晴らしい草原が広がっていますし、世界で最初に馬の家畜化に成功した地域でもあります。必ずや、強く逞しいカザフスタン遊牧民に出会えると思います。

正直、ビジネス的に考えると、割りには合わないかもしれません。でもこの割りに合わなさというのは、僕が初めてモンゴルへ留学した10年前も同じでした。

安定した?正社員の仕事をやめて、貯金を握りしめてモンゴルへ1年間留学しましたが、一つもモンゴル語をしらない状態で行ったものですから、かなり大変でした。

僕が留学したモンゴル国立大学は、モンゴル語でモンゴル語を教えるコースだったので、全くもって何もわかりません。

一つもわからない言葉でわからない言葉を教えられるストレスはかなりのものでした。半年で大学は辞めたのですが、本当に大変でした。

留学生に日本からの大学生がいたので、彼らに助けてもらって学生寮の入居やなんやを手伝ってもらってなんとか過ごしていける状態になりました。本当に感謝です。

留学生活では、本当にお金が無くて、50円のバス代金をケチるために2時間歩いたりとかを平気でしていました。学生友達とご飯を食べに行った時も、普段は200円ぐらいのスープがあるところへいくのが、その時は300円のところに連れてこられて「なんでこんな高いところに連れてくるのか?あなたは一体どういう金銭感覚なのだ?」と怒ってしまったことが今も忘れられません。

そんなこんなで僕がモンゴルに留学してから10年が経ちました。今ではお陰様で、モンゴルの旅行会社は大変安定しております。ツアーを実施する以外のところは極限まで自動化を進めているため、僕のやることもなくなってきました。

このままモンゴルで頑張っていても良かったのですが、次の10年を新しく作りあげるために、カザフスタンで乗馬ツアーの立ち上げを行うことにしました。

ただ、まだ具体的には何もありません。

これからカザフスタンで出会う人たちと一緒に作れれば良いなと思っています。

まだ数名と出会う約束ができそうな段階ですが、今回の旅で必ずやモンゴルと同じように素晴らしいビジネスパートナーと出会えると確信しています。

シャーマンの技術についても日本で学んでいるのですが、このあたりの技術もカザフスタンで深化させることができるのではないかと思っています。シャーマン的な知識を武器にして、この世界の理を解き明かしていこうと思っています。そういったことすべてが、カザフスタンなどの中央アジアに眠っているのではないかと思います。

カザフスタンで乗馬ツアーが行われていないのは、何か明確な理由があるでしょう。なんとなく難しい気はしています。

今回の旅で、キルギスも訪問するのですが、キルギスの乗馬ツアーのテコ入れは簡単に出来そうです。来年からたくさんお客様が来られるイメージがもう出来ています。

でも、難しいからこそ、僕が行く価値があるのではないかと思います。

モンゴルでの乗馬体験によって、人間的に大きく成長することが出来ました。

カザフスタンでも、そういった経験ができると思います。

乗馬は、人が自分の殻を破って大きくなるための鍵でもあると思います。

その鍵となる乗馬体験を、できるだけたくさんの人に経験してもらって大きな成長を成し遂げてもらいたいと考えています。

そのためには、世界中の辺鄙なところで乗馬ツアーを作り続ける必要があると思います。

素晴らしい出会いがカザフスタンであることを祈念して!

スポンサーリンク
広告
広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする