-40℃近くの真冬のモンゴルでmavicを使って空撮して得た教訓と、氷点下でドローンを飛ばす方法

真冬のモンゴルでmavicを使って空撮してみました。(写真は持って行ったカメラ)
mavicのスペック

によると

動作環境温度 0~40°C

となっており、−の環境下では動作ができないような表記になっています。

でもまあ最悪墜落してもいいや、ということで真冬のモンゴルで飛ばして見ました!

氷点下の環境で飛ばすためにした工夫も記載します。

※真似する人は自己責任です。

まずは撮影編集した動画のご紹介

バヤンウルギー市内


バヤンウルギーのテレビ局がこの映像を使っているらしいです(勝手にw)

でもまあ嬉しいですね。撮影した時に気になったことを・・・

飛行場の位置がずれている!

mavicは空港の周囲は飛ばせないようにあらかじめ設定されているのですが、バヤンウルギーの場合はその位置がずれていました。

何もない丘が飛ばせないエリアになっていて、肝心の飛行場がある付近は飛ばし放題な感じでした。

これはかなり危ないことです。外国で飛ばすときは、飛行場の位置や、飛行機の離発着時間などの情報も確認しておきましょう。

バヤンウルギーでは、1日に1本ウランバートルからの飛行機がくるだけでしたので、その後は安心して飛ばすことができました。

鷹匠

この撮影中にドローンを山にぶつけてしまいましたw

鷹が飛び立つシーンを撮影したかったのですが、ドローンの音がうるさすぎて鷹匠の合図が鷹に聞こえず全然飛び立たなかったので、鷹をレンズに収めながら後ろ向きに鷹から離れるように飛行させていると、山から生えている草にプロペラがからまって、ドローンがひっくり返る!

すげー高い山を登ってドローンを探しにいくハメに・・・

岩山にぶつかったので、ドローンが大破したと思っていましたが、プロペラが全壊したのみで、交換すればまた飛ばせました!

mavicはモンゴルで3回墜落させていますが、プロペラが壊れただけで済んでいます!

mavic頑丈!!!

バヤンウルギーのトルボル湖

すげー寒くて、コントローラーの操作も凍傷との戦いで命がけです。(大げさ)

バヤンウルギー サグサイの鷹匠

氷点下でドローンを飛ばすときの注意事項

氷点下でドローンを飛ばすときの注意事項がいくつかあります。

  • 雨や雪の時は飛ばせない
  • 急な墜落を覚悟する
  • 映像が乱れることがある

雨や雪の時は飛ばせない

mavicは防水ではありません。雨や雪が降っている時は飛ばすのを諦めましょう。

new 防水&寒冷地でも飛ばせる業務用ドローンが発表されました。

matrice-200-series

As the market leader in easy-to-fly drones and aerial photography systems, DJI quadcopters like the Phantom are the standard in consumer drone technology.

急な墜落を覚悟する

低温化はバッテリーの状態が悪くなるため、動作対象外になっていると思われます。ちなみにmavicのバッテリーは確か-10℃まで動作すると書いてあった気がします(うろ覚え)そのため、-10℃まではなんとか飛べるのではないかと思います。

もちろん-10℃で飛んでいたら、バッテリーが冷えてもっと低温になる場合があるので、mavicの動作範囲を0℃からにしたのではないでしょうか。

バッテリーが15℃以下になると、低音警告が表示されますが、この時はあまり遠くへ飛ばさないようにしましょう。低温化はすごい速さで電池を消耗するので、帰ってこれない可能性があります。

映像が乱れることがある

低温化はカメラの性能にも影響を与えます。画像がゆがんだり、ローリングシャッター現象がおこることもありました。

氷点下でドローンを飛ばすための方法

バッテリーを温める

バッテリーを事前に温めておくことが重要です。バッテリーは飛行中に熱で温まっていくため、最初に温かい状態にしておけば、かなりの低温化でも飛ばせそうです。

僕はカイロをダウンのポケットにいれて、バッテリーを手袋でくるんで(カイロが直接当たらないようにするのと、衝撃を防ぐため)カイロと一緒にいれていました。バッテリーを過度に温めるのは危険なことなので、温まり過ぎないように十分注意しましょう。

またポケットに入れると衝撃を受けやすくなるので、手袋やハンカチで包むなどしましょう。

ドローンの関節部分に氷や霜がついたらすぐに除去する

氷点下での使用を想定されていないため、水滴が凍って機体に付着することも想定されていないでしょう。氷点下で飛ばしていて、急に温かい車内に入ったりすると結構びしょびしょになってしまうので、カメラやモーターのようなところに入らないように気をつけましょう。

雪の上に置かない

雪の上に置いて飛行させたとき、機体とカメラに氷がへばりついてジンバルがうまく動作せず機体も不安定になったことがありました。mavicは雪の上から飛行させることはできないので、服を雪の上に置いて飛ばすなどが必要です。

ちなみに雪の上から飛ばしてしまったときにすぐ着陸させたかったのですが、周囲が雪だらけだったので、着陸場所に難渋しました。これ以上雪をつけるのも嫌なのもあったので、車の上に着陸させることに!w

プリウスのまるい天井だったので若干心配だったのですが、心配が現実となりプリウスの丸みを帯びた形通り車の前にプロペラを回転させながら墜落していきました!モンゴル人のドライバーが機体をうまくキャッチしてくれたので、羽が1本折れるだけで済んで良かったです・・・

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