論語を定期的に学ぶ読書会 壱
課題本 論語と算盤 渋沢栄一
会の目的
① 論語に関する本を課題図書に選定して、論語を体得する。
② 論語について1時間自信満々に話せる。
1 印象に残った点をいくつか
渋沢栄一の提唱する士魂商才は、論語で士魂と商才の両方の意味が会得できる。
(なぜか)→ 本のいいたいことが凝縮された言葉。
「私は論語で一生を貫いてみせる。金銭を取り扱うことがなぜ賤しいのだ。」→ お金を稼ぐことが必要だということを伝えるのに論語を用いるのは驚いた。
わたしを徳のある人と思ってくれるかもしれないが、私も人を徳があると思っている。→ 徳を持ちつもたれつの心で考えたことはなかった。
自分を磨くということは、分かり易く言ってしまえば、箸の上げ下ろしの間の心がけにも十分その意義が含まれている。→ なんでも誠意を尽くし、プロ意識でやる必要があると感じた。
常識とは、何かをする時に極端に走らず、頑固でもなく、善悪を見分け、プラス面とマイナス面に敏感で、言葉や行動がすべて中庸にかなうものこそ、常識なのだ → 常識という説明しにくいことを説明した文章。
知識が十分ないものには、やはり一般的な宗教が必要となってくるのであろう。→ 日本は武士道?宗教を広めるのは難しいから、自分の信じる柱をそれぞれ持つことがいいと思う。柱を持つためには勉強はかかせない。
教養は頭でっかちになってはいけない。現実と学問の調和が大切。→ 普段の生活一つ一つから行動に移せる。
徳川幕府は現実と理論がうまく調和して、成功した。 → 今の日本は何が調和してないのだろう??
キリストより孔子が信頼できる点として、奇跡がないこと。→ 確かに!飾り立てていないから、布教しようともしなかったことがわかる。
仁を実践するにあたっては、師匠にも譲らない。→ 権利思想は弱い。今の中国だ。
社会問題は法律の力だけで解決できるのではない。例えば、一家庭内において、皆が自分の権利を主張して法律の裁きを仰ごうとすればどうだろう。資本家と労働者の間には一種、博愛の雰囲気があった。ところが法を設けて、両者の権利や義務を明らかに主張できるようにしてしまえば、せっかく両者の関係にスキマを作ってしまうことになるまいか。→ 思いやりの心が少なくなると、法で縛るしかなくなることを言っている。日本が新しい法律をどんどん作るのも同じ。
昔の人間は自分を向上させるために学問をした。今の人間は自分を売るために学問をする。→ 昔は学問するような人はメシがくえていたからだろう。
成功や失敗といった価値観から抜け出して、超然と自立し、正しい行為の道筋にそって行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う、価値ある生涯を送ることができる。成功など人として為すべきことを果たした結果生まれるカスに過ぎない以上、気にすることなどない。→ 自分の信じることをやればいいということかな。
2 一番印象に残ったとこ
知識が十分ないものには、やはり一般的な宗教が必要となってくるのであろう。→ 日本は武士道?宗教を広めるのは難しいから、自分の信じる柱をそれぞれ持つことがいいと思う。柱を持つためには勉強はかかせない。→ 自分の柱を作りには、たくさんの本を読み、自分の経験と照らし合わせて、一番あった考えを身につけること。
3 著者は何を伝えたかったのか
論語のバランス感覚。何でもどちらかに偏るといいことはないと教えたかったのではないか。
4 感想
語り口調なので読みやすい。論語を自分流に解釈した内容だと思う。柱とバランスが大切なのと、渋沢栄一の時代に足りないことを述べていると思う。
5 次回の課題本候補
論語に学ぶ 安岡 正篤
使う論語 渡邉 美樹
世界一やさしい論語の授業 佐久 協
2010/03/24 長岡岳志