(閲覧注意)遊牧民の屠殺を体験(かわいそうな写真・映像があります)血はありません

先日、日本語学校の社長の実家に連れて行ってもらいました。

景色がとても綺麗なところです。

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アイソン彗星の項で説明しましたが、ウランバートルから150キロ離れたところにあって、観光地でもなんでもない、少し陽気なおじいさんのいる遊牧民の家庭です。

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(運良く?)今は真冬に向けて肉を貯める時期らしく、ここで牛二頭と馬一頭の屠殺を拝見することが出来ました。

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「屠殺は11時から」
屠殺をする時間が慣例で11時からなのかはわかりませんが、時間はあらかじめ決まっている風な感じです。

屠殺をするための牧民さんが朝から来ていて、日本人の僕が屠殺を見ることに不安なのか嫌なのか渋柿のような顔で僕を見ています。

僕が「ズゲール、ズゲール!(大丈夫、大丈夫!)」と言っても
「ズゲールビシ。。(大丈夫じゃない。。)」と僕と目も合わせようともしません笑

みかねたバトカさんが(連れてきてくれた社長の旦那さん)
「うし、うし、捕まえる、いく。」
と、硬直しかけた場を動かすように誘ってくれたおかげで危地を脱出!

牛の屠殺へ

さあ牛を捕まえにいきますよ。

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首を押さえて縄をかけます。

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口と足を縛って動けなくなっています・・

この直後に牛は天へ召されるわけですが、大きな生き物が死ぬ瞬間を見たのは初めてなのもあってか本当に怖かったです。。

しかし頭に斧を突きつけられているのに微動だにしない牛にもビックリしました。

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ここから先の撮影は自粛?しました。バトカさんには

「もっと写真写真!」とせかされましたが、そういうシーンは撮らないと突っぱねました。

でもよく考えてみると日本でも今までさんざん焼肉やら串カツやら牛丼やらでものすごい数の牛を食べてきたわけで、

それを差し置いて、怖いだのなんだかんだ言うのはどうなんだ?って思いました。

牧民さんがたばこを吸いつつ談笑しながらナイフで牛を絶命させている時なんかは、そんなに気軽にできるものなのかといぶかしみましたが、生きて行くためには避けては通れないことなのは当然なので、逆に僕のように考えて避けているだけの方が罰当たりでダメなんじゃないかとも思ったり・・

屠殺が残酷と感じたのも、血を抜くときまでで、皮を剥いでいって綺麗な肉が見えてきたら「おいしそう・・・」とか感じてしまっていました。

一頭目の牛の解体は見てるだけでしたが、2頭目からは皮剝ぎも手伝ったり。でもうまくできずにせっかくの皮に穴を開けてしまって全くの役立たずぶりを発揮してしまいました。

肉の匂いにつられて猫がやってきたりも。ねずみや小動物がゲル内の食べ物をかじったりするのを防ぐために猫を飼っているそうです。

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 馬の屠殺

牛の次は馬です。牛を2頭解体するのに2、3時間かかっています。一日に3頭もの動物を屠殺するのは大変ですね。。

馬の場合は牛と違って捕まえるのも一苦労です。まず馬の群れを柵の中に追い込んで、道具を使って捕まえます。

(撮影したものをアップしてみました)

首に縄をひっかけてジョジョに引っ張っていっています。(最後は僕が縄を持たされました)

馬はすごく暴れるので牛よりも大変です。馬を屠殺する場所へ連れて行くだけでも3人がかり。

馬も目の前に肉の塊になった牛がいるのを見て必死の抵抗を試みますが・・・

馬の口を縛って足を縛るところはかなり難しそうでした。

思わず馬を縛って絶命するまでのシーンを全て映像に収めてしまっていました。牛の時はすごく怖かったし、映像に残すなんて罰当たりも甚だしいと思っていたのですが、馬の場合は職人による技術的な仕事を見ている感じと、逆に映像に収めないという自分の行為も、実際に屠殺をする人たちにはかえって失礼なことでもあるような気がして、カメラをまわし続けました。

アップするかどうかかなり迷いましたが、記録としてあえてすることにしました。(アングルの悪さもあってあまりよくわからないかもしれませんが・・・)

(でもさすがに血が映るのはまずいので直前でストップさせています)

ちなみに解体した肉はほぼ全て使います。

内蔵も女性陣が袋の中を綺麗に洗って、野菜や米を詰め込んでごちそうにしたてあげます。モンゴルで内蔵を振る舞うのは最大の歓迎にもなります。食べれないところも犬が平らげてしまいます。

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僕も内蔵料理を頑張って食べましたが、腹一杯まで食べることはできませんでした笑おいしいところもあれば「う!」ってなるところもあったりで様々です。

まさに遊牧民家庭でしか味わえない料理ですね。

(写真撮りましたがアップは控えます・・)

ここで強く感じた事

モンゴルでよく見かける羽の白さと鳴き声の可愛さが特徴的な鳥がゲルにとまって「ピッピ」と鳴いているのを見た時、一つの完結した世界を目の辺りにした気がしました。

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自然と家畜と人とその周囲で生きる生き物たち。

自然からスタートするそのたたずまいに、自然の厳しさとともにその大きな優しさのようなものを感じることができました。

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