投票しないという決断

選挙で投票しない人が多いと民主主義が成り立たないと人は言う。

それは政治が投票した人だけの意見が反映される仕組みになっているかららしい。

でも僕はそう思わない。

ちゃんと、投票しない人の意志も反映されているはずだ。
例えば、二十代で投票率が40%だとする。
ならば、二十代の政治への意思は40%しか表れていないことになっている。
じゃあ残りの60%は完全に無視されているのか?

そんなことはない。

ちゃんと「投票しない人」として認識されている。

若者は人口に比べて数自体が少ないので、投票しない人の60%が何を考えているかわからなくても関係ないかもしれない。

でも良識のある政治家の中にはこう考える人もいるかもしれない。

「なぜ60%の若者は投票しないのか。それはこの投票システム自体に問題があるからではないか」

そうすればその政治家は、若者を投票させるために色々と考え始めるきっかけになりうるだろう。
現に、安部総理や維新の橋下市長は、ネット選挙解禁へ向けた提言をはじめている。
直接言及はしていないが、若者の投票率の低さもその要素に入っているはずだ。
投票率が低いが故に政治家が新しい方策を考えはじめる。
もちろん、この投票しないことで改革がされていくというのは、すごい後ろ向きな考え方だ。
まったく健全ではないと思う。
だけど、投票しない=悪
という画一的な結論を安易に信じるのもよくない。
投票しない人たちがいることによって、社会が良くなる政策が生まれることもある。

おそらく、若者の投票率が高ければ、ネット選挙解禁など検討もされなかっただろう。
もちろん、ネット選挙解禁は若者の投票率を上げるための側面もあるけど、それ以外の選挙そのものへの考え方をも揺り動かすことになっている。
何事も表裏一体だ。

だから安直に、「投票しない人は非国民だ!」といった思考停止に陥るのは間違いだ。

なぜ投票するのか?

投票しないとどうなるのか?

これからは周囲の意見に流されないで、自分で考えて行動したほうがいいと思う。

おわり

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