悪夢

「昼寝をし過ぎると悪夢を見る」

「寝る前にお腹いっぱい食べると悪夢を見る」

これは本当らしい。昨日は昼寝もしまくったし、夜ご飯もたらふく食べてしまった。(キャンプのご飯はいつも多すぎる)

悪夢を見た。

しかも一つの悪夢ではなく、連続していくつも悪夢が続いた。

悪夢は全部で3つ。

第一の悪夢は試験会場を間違えるという悪夢。

「全日本相撲とり検定」という、お相撲さんになるための検定試験を僕は受験しようとしていた。

試験内容は、筆記試験と実技試験。試験勉強を全然やっていなかった僕は筆記試験で良い点をとる自信がなかったし、実技試験でまわしを締めるのも恥ずかしかった。

そんな試験に対するやる気がないためか、悪夢は起こった。

試験会場へ向かうバスがたくさん集まっているターミナル駅に着くと、たくさんの人だかり。さすが全日本相撲とり検定なだけあるな、と感心した僕は、駅員さんにどのバスに乗ればいいか訪ねる。

「君は大阪地区の試験会場だから、ターミナル駅はここじゃないよ。ここからこう行ってああ行って…」

教えてもらった試験会場は電車で乗り換えを何回もする必要のある果てしなく遠いところだった。

間違いなく一時間後に迫った実技試験には間に合わない。あたふたしていると隣のアメリカン風な若者が

「実技試験なら事前に申し出れば時間を変更できるよ」

という謎の仕組みを教えてくれる。

(これで助かった!)と思いつつも、(相撲とり検定なんかやって意味あるのか?)という自問が沸き起こり、(試験受けなくてもいいんじゃね?)(でも試験受けないとまずいか?)

この葛藤にぐらつきながらも、なぜか僕は車を借りてターミナル駅に向かった。

第二の悪夢

駅について改札を通ると(やっぱり試験受けなくていいんじゃね?まわしを締めるの恥ずかしいし)と思い直して車へ戻ろうとすると、駅員に入場料の支払いを求められる。少しまごついて支払いを済ませてから車を停めたところへ戻ると、車が無い。

わずか数分の間にレッカー移動されてしまったか、盗まれたようだ。

第三の悪夢

周辺をウロウロ車を探し回っていると、さっき実技試験時間変更の仕組みを教えてくれたアメリカン風な若者が現れた。

「車を無くしたぐらいたいしたことじゃない。俺なんて3日間砂に埋もれているよ。見にくるかい?」

着いていくと、アメリカ軍の演習場だった。

彼はアメリカ軍の兵士で今は特殊な訓練の真っ最中だと言う。

それは「対ゾンビ戦闘訓練」という恐ろしげなものだった。

ゾンビと戦う訓練とのことだが、なんとそのゾンビに周辺住民を薬でしばらくの間ゾンビに仕立て上げて訓練しているらしい。

「こんなことやっちゃダメだよ」と言うと彼は「え、君もそんなこと言うのかい?」と、遠い目でゾンビを見ながら呟く。。

(ゾンビにされてしまう)という恐怖を感じた僕は、そういうつもりじゃなかったと詫びを言った後、そこを離れて車を探しに向かった。車を見つけたら必ず告発してやると決意したところで目が覚めた。

(ああ、全部夢だったんだ)

日常の平穏に感謝した朝。

IMGP9954

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