当初タイトルを「なぜモンゴル?」にしようと思ったが、語感に違和感を持ったので英語のタイトルにしてみたものの、もっと大きな違和感に遭遇してしまったが、外国人の人にも読んでもらうためには英語のタイトルも必要だなと思ったので、そのままにしておく。
いろいろな人に「なぜまたモンゴルなのか?
他の国へは行きたくないのか?」と、聞かれることがある。
正直、他の国へもいきたいっちゃあ行きたい気持ちはあるがこの行きたい気持ちというのは、生まれてこの方一度も海外へ行ったことのない日本人が持つふんわりとした海外への興味程度でしかない。
そう思えば海外への興味は昔ほどには持っていない。
「日本最高じゃね?」というのが正直なところである。
日本最高なのになぜモンゴルなのか?
「why mongolia(•ө•)♡?」
おそらく僕にとってのモンゴルは、「外国」という言葉に本来含まれている「きらびやかな未知性への憧れ」の対象ではない。
モンゴルは、「外国」という外の国というイメージよりも、日本の延長線上にあるところ、というイメージの方が強くある。
モンゴロイドという言葉にあるように、日本人とモンゴル人は血のつながりが濃厚にある。
要するに僕にとってモンゴルへ行くことは、「自分の先祖に会いに行く」というような感覚なのだ。
現代日本には存在しないであろう戦前の古き良き日本人が、古来から続く遊牧の形を残しながら現代モンゴルには生きているのではないか。そういう想いがある。
モンゴルで実際にそんな人に会った!ということではないが(そもそも古き良き日本人も霞の中にぼんやりとしか見えていない)、モンゴルにいると、なんとなくよその国の人とは思えないような雰囲気を感じる。僕の血に眠る故郷のにおいがそう思わせるのだろうか。
僕は昔の日本人に会うためにモンゴルへ行くのだ。