モンゴルに借りがある

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この前飲みの席で、「モンゴルの悪口ばかり言ってるなのに、なんでまたモンゴルへ行くん?」
と言われた。

悪口?
自分にはそんなにモンゴルの悪口ばかり言ったという覚えが全くない。
でも発した言葉をよくよく思い返して見ると、確かに悪口ばかり言っていたのかもしれない。

でも一般的には悪口と捉えられる事象も、「モンゴルではそれがあるから面白い!」
「だからモンゴルは楽しいんだ」
という感覚になるから悪口ではない。
決してモンゴルに対して悪気があって悪口を言っているのではないことはご理解頂きたい。

要するにそういうところもぜんぶ飲み込んだ等身大のモンゴルがそこにあるのが、いいのだ。

さて、なんでまた自分がモンゴルへ行くのか。
僕の国是(?)である「モンゴルで騎馬隊を作る!」ためにもモンゴルへはいかなければならないが、もっとwebの技術で稼ぐ力をつける必要があるし、貯金も乏しい。スキル面でも金銭的にも一年ぐらいは日本でしっかり働かないと無理じゃないかという状況だ。
モンゴルで騎馬隊は10年スパンで考えているので、無理は禁物である。

それでも、4月からの東京進出に失敗し、長期で働くつもりだった勤務先では派遣切りになってしまった。これは「お前は素直にモンゴルへ行け」という神(?)のご意思ではないのか。

また普通に仕事を探す道もあったが、夏を前にしてわざわざ日本でくすぶる理由もない、招聘ビザの限界である3ヶ月間、モンゴルへ行くことにした。

今回モンゴルへ行くのは、このような事によりタイミングが合ったということもあるが、それよりも何よりも「モンゴルに借りがあるから」という想いも強くある。

僕が二回目のモンゴルとなる2013年9月から一年間モンゴルに滞在していた間、数限りないモンゴル人や日本人にお世話になった。一方的に僕がお世話になったという状況ばかりだった。

僕の今までの人間関係は、お互いが明確な立場があった上で、互いのお世話を交換しあうといったやりとりが多かったように思う。
都市での生活という状況だったからかもしれないし、僕が勘違いしているだけの可能性もあるが、なんとなくそのようなドラスティクな関係に終始していた。

しかしモンゴルでは違った。
何が違うのかよくわからないが、明確にお世話を受け過ぎているという状況ばかりだった。

2013年9月にモンゴルへついた当初、僕は「ありがとう」をモンゴル語で何と言うかもわからなかった。
こんな状況でモンゴル人と、ビザやら学生証の発行やらでコミュニケーションしなければならなかった時はほとほと困ったが、モンゴル語学科の日本人学生に助けてもらうことで虎口を逃れた。

他にも類することは数え上げたらキリがない。

今でさえモンゴル各地に友達がいてどこへでも行けそうな気がしているが、ここまで繫がりが増えたのもモンゴル在住日本人の方やモンゴル人の方が色々な人を引き合わせてくれたり、僕のやりたいことを解決するために頑張ってくれたからだ。

だからこそ「お世話になった方々にお返しをしなければならないのではないか?」という思いが心の底でわだかまっている。

向こうからの一方的なお世話を受け過ぎていて、どうにも返していかないと気持ちの置き場がどこにもないといった感じである。

まずはその第一弾として、モンゴルを紹介するようなショートムービーを作ることにした。

かっこいいショートムービーを作ることで、モンゴルに興味を持つ人が増えるに違いない。そしてモンゴルへ旅行に行く人が増えたら、モンゴルにいる人たちはみんな喜ぶだろう。

だから僕は、ショートムービーを見た人が「モンゴル行きたい!」と思ってもらえるようなムービーを作ることにした。
動画の作り方を体系的に学んだことがないので最初は拙いものになってしまうかもしれないが、拙いなりにモンゴルの良さを伝えれるようなものを作れればと思う。

このブログの冒頭に書いたように、僕はモンゴルの悪口を言いながらも、モンゴルの良いところを伝えているつもりだった。
言葉や文字にするとそれだけの意味になってしまうかもしれないが、映像ならばそういうものが渾然一体となった輝きを伝えれるかもしれない。

モンゴルの3ヶ月間楽しみだー
IMGP6190

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