モンゴル国内線飛行機はパスポートがいるらしい・・・

バヤンウルギーからウランバートルへ飛行機で移動する際、パスポートがなくてかなり困ったので、今後このような人が出ないためにこの日の顛末を書き残します。

07:30
08:40の飛行機に乗るためにバヤンウルギー空港に到着。国内線の荷物は15kgまで無料ですが、僕の荷物はオーバーしていることが確実でした。そこで僕はモンゴルデールを着ていくことにしました。

デールを着ていくことで空港の職員が(日本人なのにデールを着ているなんてかわいいやつだ。重量超過分はオマケしてやろう)というお目こぼしをしてくれるだろうとの期待があってのことです(笑)

チェックインカウンターで、メールでもらった飛行機チケットの画像と、パスポートのコピーを提出。すると職員の人が「パスポートがないとダメだダメだ。乗せることはできない」とけんもほろろ。
僕は飛行機チケットをとってくれた人から、、「パスポート番号があれば乗ることができる」と聞いていたので、それを伝えるとやはりダメとのこと。
チケットをとってくれた人に電話して空港職員と話してもらっても全然ダメ。

ヤバイ。これは飛行機に乗れないんじゃないか。そしたらバヤンウルギーから48時間もバスに乗って帰るハメになる。。

07:40
バヤンウルギーでお世話になった友達に電話。
「なんかパスポートがないと飛行機に乗れないみたいなんですけど」
「外国人はパスポートが必要なんじゃないかな。ちょっと知り合いの人から職員の人に電話してもらうね」
と、裏ルートから目の前にいる難しい顔をした職員に電話してもらうことに。この瞬間も着々と飛行機のチケット発行は進んでおり、僕は一人だけデール姿でチケット発行を拒否られたまま情けなく立っているという。。

デール姿なのが余計に恥ずかしくてたまらない。

お世話になった方から電話が来て
「職員が電話に出ない。もしダメだったらどうする?」
僕「」

モンゴルから日本へ帰れるぐらいのお金を出して買った飛行機に乗れないなんてありえない(笑)
引き続き友達に電話をお願いしながら、僕は泣きそうな顔でカザフ人職員の前に立ち尽くす作戦に切り替えることに。

08:00
搭乗待合室への扉が開き、続々とセキュリティチェックへ向かう人たち。
僕はいまだに職員に無視され続けていて、ちょっと本当に乗れないんじゃないかとの予感が頭をかすめます。
職員のサポートをしている女性が僕が差し出したパスポートのコピーと僕の顔を見比べている。「パスポートの人は本当にあなた?なんでパスポート持ってないの?」
と詰め寄られる。でもちょっとだけ前進したかも!
と、職員が電話に出る。お!ついに友達の知り合いでバヤンウルギーの有力者からの電話が繋がったのかも、と期待。

電話が終わってからしばらくして「私の飛行機会社がチケットを発行しても、国のセキュリティの人がダメだと言ったら乗ることは出来ない。お前が直接交渉しろ」

おお!第一関門突破!
しかしこの先はモンゴルの航空法かなんかでパスポートの所持が明記されているらしく(?)なんか難しそう。。

とりあえず、セキュリティの人に「職員はokしてくれた!」とパスポートのコピーを渡す。
セキュリティ「パスポートのコピーじゃ、どこにハンコを押すんだ!」とけんもほろろ。
そこで友達にセキュリティまで到達したことを報告。すると、「そのセキュリティの人の知り合いの人から電話してもらうからちょっとまってて」と。

そしてその知り合いの人は、バヤンウルギーでお世話になっていた、エルベグドルジ大統領と共に民主化運動をしていた英雄とも言える人。そんな人にこんなことまでやってもらう自分が恥ずかしい。。

そして無事にセキュリティも突破して、飛行機に乗れました。

ちゃんちゃん♪

後書き
ウランバートルに戻ってからこの話をするとほとんどの人が「え?国内線でパスポートがいるの?そんなの聞いたことないけど」
「パスポート番号がわかれば乗れるはずだけど」という人が大半。

もしかしたら、昔はパスポート無くても乗れていたけど、最近になって厳しくしているのかもしれない。パスポートを持っていない外国人にお灸を据える意味でこういういじわる(?)をしていたのかも。。
若干芝居がかっていた雰囲気を感じたのはこのためかなぁ(笑)

飛行機に乗りこむと、「あの人パスポート持ってないのよ」ドラマのようにヒソヒソ話をされる(笑)
恥ずかしいからすぐにデールを脱ぎましたよ!

まぁとりあえず、飛行機に乗るときは必ずパスポートを携帯しましょう!ということで。

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