当初、フフホトから国際電車でウランバートルまで行く予定でしたが、地球の歩き方に「フフホト発ウランバートル行きは10日前に発売され、即売り切れる。朝から並んでも買えないことがおおい」
と書いてあったので、電車は諦めてバスかタクシーでいくことにした。
宿泊したホテルのロビーでウランバートルに行きたいと連呼していると、電話で日本語が話せる人につなげてもらえた。
「フフホトから一人でウランバートルに陸路で向かおうとした日本人は見たことない」
「飛行機はでていません。国境をこえること知ってますか?」
全く取り付く島もなかったので、電話を終了させてバスかタクシーで行く方法をホテルの人に聞いてみた。
なんと、ホテルが手配したタクシーでいくなら日本円で14000円もかかるとか(笑)
もう話しにならないので、バスはどうなんだ?と聞くと、バスだと手間賃をとれないからか、あまり乗り気ではないようだ。
こういう時は日本語でまくしたてるのが有効だと思い
「俺はウランバートルにいますぐいきたいねん!!」
「ウランバートルごーいんぐ!」
効果あり!
なんと、ホテルの車でバスステーションにまでつれてってくれるそうな。
ちょうど、土砂降りの雨だったので大いに助かった!
30分ぐらいで大きなバスステーションに到着。
入り口では空港みたいに荷物を通す赤外線?の機械があって、警備員がチェックしている。
中に入ると、田舎の巨大バスステーションといった感じに、大勢の人が荷物をかかえたむろっていた。
鋭い視線を投げかけてくるおっさんもたくさんいて、油断のならないところだと身を引き締めた。
ホテルマンにモンゴルと中国の国境である、二連まで行くバス切符を購入してもらった。
本当にサービスの良いホテルで助かった!!
高いだけはある・・
バスの出発まで2時間ぐらいあったので、カバンを背負って周囲を警戒しつつ、バスステーション内に併設されてる商店で物色。
売り込みも北京みたいに激しくなかったので、ゆっくり品定めができた。
小型双眼鏡と、数珠の長いやつを購入。
数珠の長いやつは、3重にして腕に巻きつけるものらしい。
仏教っぽくてきにいりました!!
バスの出発時刻30分前ぐらいに、切符を切る入り口へ移動。
バスへ乗り込むための入り口は行き先ごとに10箇所ぐらいわけられていて、入場時間がくれば切符を切ってバスの待つ広場へと進む。
バス広場は、全てのバスが一同に待機してるため、自分がのるべきバスがどれかさっぱりわからなかった。
切符切り場で出会った旅なれた感じの日本人と、あちこちさがしながらようやくバスを発見。
荷物を詰め込みいざ出発!!
旅なれた感じの日本人とは近くの席だったので、色々と話す。
国立大学の学生で、日本から船で韓国に渡り、ずっと陸路でモンゴルまで向かう旅の途中だったようだ。
日本を出発してから2週間ぐらい経っていて、少し寂しかったらしい(笑)
ウランバートルまで一緒にいこう!ということになり、僕も英語が出来なかったので心強い仲間ができた!
バスは山間部を抜けて、広い草原地帯に出る。
一本の長い道路が一直線にひかれていて、追い越す車に対し、クラクションをならしまくりながら、爆走していると。。
道路が修繕中か何かで使えなくなっていて、道路わきの泥道を進むことに・・
途中で、泥にはまっている車があると、近くを通りかかったドライバーみんなで助ける光景も・・・
ついに恐れていたことがおきる。
乗ってるバスが泥にはまるという事態に(笑)
みんなで押したり、石や木を集めてきてタイヤの底に敷いたり・・・
なんでこんな道を通るのに、バスに脱出用の木をつなげたようなものを載せてないんだと思いつつ必死に押す。
30分ぐらい四苦八苦して、やっと脱出できた!
結局、予定時間を2時間近く過ぎて国境の町、二連に到着。
急いで国際列車の駅に向かうも、駅員にナイナイと手をふられるばかり。
仕方なく、ジープで国境越えが出来るとの情報を元にジープのたまり場へ向かう。
それでも国境の門が今日は開いてないとかで、明日の朝くるようにいわれ、二連で宿泊することになった・・・
当初の予定では二日目ぐらいにはウランバートルに着いてるはずが、まだ中国を出れない状況・・
若干あせりつつも方法がないなら仕方がないと、諦めてホテル周辺を散策することにした。
夜の8時ぐらいにもかかわらず、なにやら広場には人だかり
なんとそこでは、音楽を流しながら踊りを楽しむ人々が!!
踊ってる人のものすごいドヤ顔。
周囲で見守る人の羨ましそうな顔。
最前列でステップを生み出している、うだつのあがらないおっさん。
いかにもうだつのあがらないおっさんが、新しい曲になるたびにステップを生み出し
踊る人たちはそれを模倣して踊りだす。
カリスマリーダーの姿をそこに見ました・・・
暗くて写真におさめれなかったのが残念です。
こうして二日目の夜もふけていきました。