ウランバートル市内を走るバス運賃は全て運転手の利益

先日、仲良くさせてもらっているモンゴル人の友達からウランバートル市内を走る路線バスについて面白い話を聞きました。

モンゴル バス

乗客が払うバス運賃が、バス会社の売り上げにはなっていない(!)そうです。乗客が払う運賃は全て運転手とお金を集めるおばさん(モンゴルのバスは二人の人間で運用されています)の利益になるそうです。(その利益の中からガソリン代金とかを払う必要がありますが)

いわばバスの個人事業主といったところでしょうか。どうりでバスの運ちゃんの運転が荒いわけです。バス同士で煽り合ったり競争しだしたりと大変なもんです。スリル満点のバス体験が出来る事間違いないですね!!

運賃は一回500tg(30円)です。1月の30日前後にバス運転手によるストライキがあったらしく、そのため運賃が400tgから500tgに値上げされました。

一日に何人ぐらい乗るのかわかりませんが、モンゴル人の友人でバスを運営している人はバス購入代金の2500万tg(140万)を1年で返したらしいです。モンゴルの一般的な仕事の月給は30万tg〜50万tg(2万円〜3万5千円)ぐらいなので、かなりの高給だということがわかります。(普通の仕事の給料安すぎ・・・)

でも運転手はある程度決められた時間でバス停をまわることが義務づけられていて、遅れてしまうと罰金(!)を会社に払わなければならない、といったこともあるようで、だからバスの運転は恐ろしいぐらいに荒いんですね〜横断歩道を渡っていたら、バスは人が歩いていても「お前が止まれ!」と言わんばかりに突っ込んでくるので、モンゴルではバスが一番危ない車になっています(笑)

他にもバスの運賃を払わなくてもいい人がたくさんいて、警察官・お年寄り・学生とかは運賃を払わなくてもいいそうです。(もしかしたらモイスの留学生もバス代金を本当は払わなくていいのかもしれません・・・)(未確認)

じゃあバス会社はどうやって儲けているのかと言うと、国からの補助金としてもらえる毎月250万tg(15万円)が利益になっています。

他にもバスを個人が買ってバス会社の看板をもらって仕事をしている人もいるらしく、そういう看板代金が収益になっているようです。これでは乗客が増えようが減ろうがバス会社には関係がないことなので、ウランバートルのバス路線図が複雑怪奇なのは、仕方のないことかもしれません・・・

たぶん必要とされているウランバートルでのバスの乗り方等の記事はまた今度書きます。

とりあえず、この前聞いた話でした。

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