ナラントールザハ
乗馬するには普通の靴だと鐙をつけている鎖みたいなところが足に擦れて痛いのです。もちろん、昨年冬用の中が毛で覆われた乗馬用の靴を買いましたが、もう夏ということで新たに夏用の良い靴が必要!ということで、モンゴルのザハで一番安くて危険なナラントールザハへ繰り出してきました。
今日(15日)はあいにくの雨模様で、野外にあるナラントールザハでは、自分の店を雨からよけるためのシートが張り巡らされていました。もちろん、誰かが音頭をとって溜まった雨が逃げて行くような仕組みでは作られていないため、あちこちで溜まった水がどばーっと店や人を濡らし、軽やかな悲鳴があがっていました。
頭上からの突然の洪水?を避けながらあちこちの乗馬用ブーツ屋さんを見回ります。
なんとなく人の良さそうなおばちゃん店主がいる店の前でウロウロ。おばちゃんがものすごい勢いで話しかけてきます。
おばちゃん「どんな靴が欲しいんだ?」
たけし「ロシア製の靴」
おばちゃん「これはいい靴だぞ!ほら(靴の中にロシア製であることが記載されている表記)ロシア製だ!皮もめちゃくちゃ良いものだ!どうだ?履いてみるか?」
たけし「うん」
おばちゃん「こっちへこい!そこのイスに座って。このビニールを足につけて履いて」
たけし「まあまあ良い感じ。いくら?」
おばちゃん「18万tg」(約1万円)
たけし「ふーん、高いかな」
おばちゃん「何?これはロシア製のとても良い靴だぞ!(再度中の表記を見せてくる)皮もこんなに良いものを使ってるし!これはとても安いものだ!」
おばちゃん「よし、15万5千tgだ!」
たけし「うーん、ちょっと他の店でも考えてみたい」
おばちゃん2「ああ!安くしているのに!悪い友達だ!」(隣の店のおばちゃん)
おばちゃん「必ずここに帰ってくるんだぞ!待ってるからな!」
悪い友達と言われてしまいましたが、かまわず周囲をブラブラ。
他の店の相場観を掴みつつ、おばちゃんの店で履いた靴ほどフィットするのがなかったので、再度おばちゃんの店へ向かいます。
おばちゃん「きたか!こっちこっち」
たけし「待って。他の店で乗馬用の靴は皮が厚くないとダメだと言われたけど、これは大丈夫か?」
おばちゃん「何?これは乗馬用の靴だ!ほら、皮も良いものだから大丈夫だ!」
たけし「うーん、どうしよう・・・」
おばちゃん「こっちへ来て履いてみろ!」
たけし「あ、その人が履いている靴は何?」(ちょうど他のお客さんが靴を試着していました)
おばちゃん「これはカザフの靴だ!大きくて乗馬には適さない。この人(試着してるお客さん)は大きいだろ?田舎で仕事をするときに履く用の靴だ。君にはこの靴が一番良い!」
たけし「もっかい履いてみようかな」
おばちゃん「よしよし、こっちへきてそこに座れ!」
たけし「やっぱり良い感じ。いくらだったっけ?」
おばちゃん「15万5千tgだ!」
たけし「似たような靴が他の店では14万tgであったよ?」
おばちゃん「何い!仕方が無い。今日は雨も降っているしお客さんも少ないから特別サービスだ!14万tgだ!
今日はもう私の祭りだ!14万tgでいいぞ!」
おばちゃん2「君、安くするねえ」
たけし「これ、靴底ないから痛そうだけど・・・」
おばちゃん2「これは良いものだから、靴底なくても大丈夫だ!」
たけし「いや、なんか底の方鉄みたいなの有るし痛そうだけど?」
おばちゃん「よしよし、この靴底を入れてみるか?」(靴底屋さんのをもってくる)
たけし「うん」
(靴底屋さんに靴に合わせて切ってもらう)
おばちゃん「靴底をいれたぞ!」良いだろ?」
たけし「靴底入れたから少し狭くなったかも・・・」
おばちゃん2「大丈夫だ!これは良い皮だから、歩いている内に大きくなる!」
たけし「わかった、買う。14万tgだったっけ?」
おばちゃん「靴底代金が入ってないけど、ああ、14万tgだ!今日は私の祭りだ!」
おばちゃん2「君はなんて安く買ったんだ!」
たけし「ありがとう!」
・・・・・・・・・・・・・
そして今日ハンガイモンゴル乗馬学校で乗馬するときに靴おろしをしました!歩くと少し靴擦れして痛いけど、厚目の靴下を履けば大丈夫そうです。鐙へのおさまり具合をよく、馬が暴れた時でも素早く飛び降りれそうです。
気持ちよく乗馬できました!
ツォクトさんの友達に作ってもらったデールとフルムを着て記念撮影。
(でも乗馬するときは、キラキラ光るデールだと馬が驚くので地味なデールの方が良いそうです・・・)
コメント
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