イスラエルの驚異的な強さを発揮した中東戦争。
簡易ではあるが、まとめてみた。
パレスチナを占領していたイギリス軍が
パレスチナ人と入植してきたユダナ人との武力闘争を終わらせることは出来ないと判断
1948年に撤退した。
イギリス軍撤退と同時に、ユダヤ人は念願の国家イスラエルを建国し、独立を宣言。
それを認めないアラブ諸国は同日、イスラエルに対して宣戦布告する。
第一次中東戦争の始まりであった。。
アラブ諸国はエジプト等の近代化された精鋭部隊1万を含む、総勢13万でイスラエルへと進撃!!
対する国家として樹立したばかりのイスラエルは、武力闘争をしていたテロ組織(ゲリラ組織)が主力となる
3万人弱の兵力。
独立までは、武器を持つことも禁止されていたので、密輸した小銃ぐらいしか武器はなかった。。
悲願のユダヤ人国家を樹立したイスラエル軍は、士気旺盛だったが
いかんせん武器の差がはなはだしく、戦車部隊に蹂躙を許してしまう。
そして、首都エルサレムも包囲されて、絶体絶命のピンチに!!!
ユダヤ人国家もあえなく滅亡かと思われた。。が?!
なんと、国連で停戦決議が採択され、両者停戦へ!!
危うく死地を逃れたイスラエルであった。
およそ一ヶ月の停戦期間中、イスラエルはチェコなどの中古兵器市場から
戦車・対戦車砲・飛行機(メッサーシュミット等)を手に入れ
テロ組織に毛がはえた程度だったものが、イスラエル国防軍として新設。
世界中のユダヤ人の参戦もあって、WW2で活躍した歴戦のつわものが一同に集まる。
優秀な兵器と優秀な人材を手に入れたイスラエル軍に敵はなかった・・・・
停戦終了と同時に、攻撃こそ最大の防御とばかりに、アラブ諸国軍へ攻めかかる。
アラブ諸国間の不和も手伝って、イスラエル軍は各地で圧倒
逆に、エジプト本土へまで攻め込んでいった。
と、そこへイスラエルの拡大を警戒した
かつての宗主国、イギリスがしゃしゃり出てくる。
「このままエジプトへ攻め込むなら、我がイギリスが参戦する!」
イスラエルは、アラブ諸国を押し返した上、新手のイギリスを相手に戦う力もなく
エジプトから撤退する。
それでも独立当初の国土から大きく領土を広げたイスラエル。
しかしこれは、4次に渡る中東戦争の幕開けに過ぎなかった。
エルサレムを中心とするパレスチナ地域におけるユダヤ人、アラブ人、そしてパレスチナ人の共存は達成されていなかった。
火種は残されたままだったのである。。。
イスラエルの勝因
1
アラブ連合軍13万と数は多かったが、イスラエル軍が3万と勝負にもならないと思われていたのもあって、戦後の利害関係が一致せず、烏合の衆に過ぎなかった。
2
建国というユダヤ民族の悲願を成し遂げるべく集まった兵士は、数は少なくとも士気は旺盛だった。
第2次世界大戦を戦った、歴戦の勇士が加わったことも大きい。
3
テロ組織上がりのイスラエル軍が弱すぎたことで、アラブ諸国の油断と反目を引き起こした。
4
停戦中に買い集めた兵器を使い、停戦明けに先制攻撃を行うことで、急に強くなったイスラエル軍を見たアラブ軍の士気を大きく殺いだ。