第4次中東戦争 イスラエル電撃戦の敗北

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アラブ諸国軍主力
エジプト
シリア
アラブ諸国の遠征軍:
イラク
ヨルダン
モロッコ
サウジアラビア
リビア
クウェート
アルジェリア
スーダン
その他の遠征軍:
キューバ
朝鮮民主主義人民共和国

V  S
イスラエル
1973年10月6日、当日はユダヤ教の最も重要な休日であるヨム・キプール(贖罪日)であり
イスラエルの警戒が緩む日でもあった。
この日にエジプトとシリアの連合軍はイスラエル国防軍に対して奇襲攻撃を行った。
シナイ半島 エジプト軍VSイスラエル軍
(※地図では左下です)
エジプト軍は、スエズ運河西岸の砲4000門に砲撃させて、イスラエル軍が陣地を張り巡らせた
「バーレブライン」(青いライン)へ突破を試みる。
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かねてから準備された攻撃により、ムバラク司令官はイスラエル軍防御陣地を突破に成功
(この時の功績が認められ、副大統領に抜擢される)
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対岸に進出。
すぐさま発進してきたイスラエル空軍の反撃を、濃密に張り巡らされた対空砲火によって撃退に成功する。
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エジプト軍は、第3次中東戦争で無敵の強さを発揮したイスラエル戦車部隊の反撃への対策も用意していた。
射程の異なる対戦車兵器を濃密に配備し、デスゾーンと呼ばれる射程が重なる撃破エリアを設定。
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突進してくるイスラエル戦車をデスゾーンで次々と撃破していった。
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開戦から3日間でイスラエル軍は戦車400両以上、死傷者3000名以上という大損害を被り
緒戦は完全にイスラエル軍の敗北であった。
ゴラン高原 シリア軍VSイスラエル軍
(※地図では右上です)
ゴラン高原を防衛するイスラエル軍は180両の戦車
攻撃するシリア軍は1400両という7倍以上の戦力と、圧倒的に有利な情勢だった。
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しかし、ゴラン高原に展開したイスラエル軍は奮戦、戦車が破壊されて動けない状況にあっても
搭乗員は最後に一人になるまで射撃を続けて、シリア軍に被害を強いる。
だが、空てい部隊などのあらゆる方法で攻撃をしてくるシリア軍に対し、イスラエル軍は各地で包囲殲滅され、ゴラン高原の一部は占領されてしまう。
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シナイ半島の半分を失い、ゴラン高原も一部が占領されてしまうなどにより、本土の防衛も危機的になってきた状態になって、イスラエル軍はある準備に取り掛かっていた・・・・
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それは、秘密裏に開発していた核ミサイルの準備である。
これ以上アラブ軍が侵攻してくるようなら、核ミサイルを発射することにしていた。
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この情報を掴んだソ連は、アラブ軍に対して警告を発する。
又、アメリカはイスラエルに武器を供給する変わりに、核戦争を防ごうとした。
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ゴラン高原へ反撃
アメリカからの武器供与を受け、予備役の動員も完了したところでイスラエル軍は反攻作戦を開始する。
まずは、ゴラン高原に戦車部隊を送り込み、瞬く間にシリア軍は壊滅、防戦一方となったシリア軍は
自国内へ後退する。
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イスラエル軍は追撃し、シリア首都のダマスカス近傍にまで達した。
しかし、首都を陥落させるとソ連が参戦するとの情報を受けたため、首都には突入せず、戦線は膠着へ
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シナイ半島へ反撃
シリアを破ったイスラエル軍は、シナイ半島へ向かい、エジプト軍と対峙。
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しかし、エジプト軍の守りは堅く、一進一退の攻防になる。
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苦戦していたイスラエル軍は、退役軍人だった、シャロンの作戦を取り入れることにした。
(後のシャロン首相)
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作戦は、エジプト軍の中央を突き破り、スエズ運河を逆渡河するというもの。
作戦は成功し、運河ごしにエジプト軍を包囲した。
そして、エジプトの首都カイロへの進撃姿勢を見せる。
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しかしここでも、ソ連の参戦を恐れて首都突入は避けた。
イスラエル反攻の成功により、国際社会は停戦の方向へと傾き
ようやく立った米国とソ連の仲裁によって10月22日に停戦が宣言された。
この戦争は、作戦を成功させたムバラクとシャロンが共に国のトップに躍り出るきっかけを与えることになった。
緒戦で苦戦したイスラエルも、最後の形として勝利の状態で停戦を迎えることになる。

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