昨日騎馬隊のことを書いたので、北方水滸伝を一巻から読み直しています。(画像は僕が描いた宋禁軍の童貫元帥)
やっぱりこの本はいいですね。一人一人の登場人物がピュアで情熱的です。溢れんばかりの生きる力が国家の方々から吹き出してきて叛乱へと突き進んで行く姿と勢いがものすごくワクワクします。
僕が高校生の時から始まったこの物語は今も続いているのですが、今の岳飛伝では一巻の頃に出てきた若々しい人たちがおじいさんになって後は死ぬだけみたいな感じになっていて少し残念です。
子供とか孫とかが出てきますが、当初のような熱い情熱は感じられません。
今の自分達や国や物語を維持するためだけに生きているといった感じです。現代の国みたいになってしまっています笑
北方謙三先生には、はやく次の物語に移ってもらって、みずみずしく情熱的な男たちを描いて欲しいと切に願います!!
個人的には足利尊氏の小説を書いて欲しいです。北方謙三の小説には足利尊氏が至る所で魅力的な敵役として出てくるのですが、足利尊氏を主人公にした小説はありません。足利尊氏が時には主役より輝いているぐらいです。
これはあえて足利尊氏を主人公として書いていないのではないかと僕は思っています。
足利尊氏という魅力的すぎる人物を、敵も味方も各方面の人から見た足利尊氏として全方位的の尊氏像を作り上げようとしているのではないでしょうか。
そういう尊氏を最後のとっておきとして北方謙三は残しているのかもしれません。
とにかく先生には新しい作品に取りかかって欲しいです!