騎馬隊を作るためにモンゴルへ行った
僕がモンゴルへ行ったことにした理由はご存知の通り騎馬隊を作るためです。
騎馬隊といっても普通にいたようなものじゃなくて、北方謙三の水滸伝に出てくる林冲騎馬隊のようなものです。
ものすごい速度で走りながら隊形を自由自在に変えることができる存在です。僕はその500騎の先頭を走りながら、手の合図でかっちょいい陣形にチェンジしていく姿を映像に残したいというのが最終目標です。
騎馬隊というものはここまで美しくてかっこいいんだぜ!っていうのを実現させたいですね。
また、旅行者や身体と心を鍛えたいという人も一緒に馬群の中で走って鍛錬するようなプログラムもやります。
会社の偉い人とかが行く大人の自然教室の超ハード版みたいなものですね。
さてこれらのことをするための現在の進捗について振り返ってみます。
騎馬隊の目標は林冲騎馬隊
まず目指すところは林冲騎馬隊です。 林冲騎馬隊について
林冲騎馬隊といっても漠然としているので、数値で表してみましょう。
数値で強さを考える
林冲騎馬隊の強さを決めるためには基準点が必要。
そこで基準を現代の遊牧民とし、1とします。
現代の遊牧民の強さが1なら昔の遊牧民は3
現代の遊牧民が1ならば、林冲がいた時代の昔の遊牧民は何点でしょうか。
あの時代の遊牧民は主に軍に収集されて戦に行ったり、弓で動物を狩ったりしていました。そのため現代の遊牧民よりは騎馬での戦闘には長けています。
しかし現代の遊牧民は弓のかわりに銃の扱いに長けています。夜に羊や馬を探しに行くときは、狼から身を守るために銃を携行して行きます。狩りもたまに銃で行います。
目もかなり良いので現代のスナイパーとしては最高クラスの強さだと思います。
以上のことからおそらく現代に弓しかなければ、昔ながらの弓術を備えていた可能性があります。ですが、近接戦闘は出来ないためそこを差し引いて、昔の遊牧民は現代より3倍強いと考えます。
現代の遊牧民の騎馬隊が3人と昔の遊牧民の騎馬隊1人で同じ強さということです。
一般的な騎馬隊の強さは15
さて次は昔の一般的な騎馬隊です。
一般的と言っても、騎馬隊という戦力は現代で考えるとジェット戦闘機のようなものでした。
記録には14騎の騎馬隊と2000人の歩兵が戦って、14騎側の騎馬隊が勝利したというのもあります。それぐらい騎馬隊というのは強かったのです。
では昔の遊牧民の騎馬隊と昔の一般的な騎馬隊とを比べてみましょう。
一般的な官軍の騎馬隊は、敵と戦うために訓練された人々です。もちろん林冲騎馬隊にはやられてばかりいましたが、普通の歩兵や民衆一揆とかには絶大な力を発揮しています。
昔の遊牧民の騎馬隊と一般的な騎馬隊の差はどれぐらいでしょうか。
遊牧民の騎馬隊は組織的な戦闘が出来ません。なんとなく固まって、わーっと戦うだけです。遊牧民が戦うのは嫌々かその先にある褒美や戦利品のためです。そのため前から統制のとれた騎馬隊がやってくると、よほどに勝てる自信がないとすぐに逃げ出しかねません。
じゃあどれぐらい兵力に差があれば遊牧民の騎馬隊でも一般的な騎馬隊に勝てるでしょうか。
200対100の2倍の差(遊牧民が200)では間違いなく負けそうです。
3倍でも無理でしょう。
味方が何倍なら勝てると考えて逃げることが無さそうでしょうか。僕なら多分5倍ぐらいならば戦ってもいいかな?とか思います。100に対して500ならばいけそうな気がしますしね。
というわけで、一般的な騎馬隊は昔の遊牧民より5倍強いということになります。
昔の遊牧民5人に対して、一般的な騎馬隊は1人で対抗できるということになります。
今までを整理すると、現代の遊牧民の騎馬隊が1なら昔の遊牧民の騎馬隊は3。一般的な騎馬隊はその×5なので15です。
さていよいよ目指すべき林冲騎馬隊に迫ります。
林冲騎馬隊の強さは1500!
林冲騎馬隊について
林冲騎馬隊といえば、梁山泊がピンチの時、ありえない速度でありえないところから駆けつけてきて、一瞬で戦局をひっくり返すことで有名ですね。数万の官軍に対して500ぐらいの騎馬隊で突っ込んで行って勝敗を決している存在です。最後の方では軍装を黒一色にすることで黒騎兵と呼ばれるようになり、林冲騎馬隊が矢のように走る砂埃が戦場に向かってきているだけで官軍がパニックになるというような強さでした。
いやぁ、かっこいいですね。男子の本懐そこにあり!って感じです。
さて、そんな強くてかっこいい林冲騎馬隊は数値にすればいったいどれぐらいの強さなのでしょうか。
北方謙三水滸伝で出てくる林冲騎馬隊は、30000騎ぐらいまでの部隊なら500騎で楽々勝っていましたね。
でも相手が100000騎だと独力では難しかったように思います。
間をとって50000騎ならばちょうど良いところかと思います。
50000騎と500騎だと、なんと100倍!林冲騎馬隊はすごいです。
一般的な騎馬隊の強さは15でしたので、100倍すると林冲騎馬隊の強さは1500になります。
現代の遊牧民が1500騎で林冲騎馬隊の1騎と対等になるということです。
いやはや意味不明の強さです。
はい、ここまでで林冲騎馬隊の強さを数値で表すことができました。
では肝心の指揮官たるべき僕自身の強さについて考えてみます。
僕の強さは0.2
僕と現代の遊牧民を比べてみたら、僕の馬術は全然です。
一年間ほどほどに乗馬してきたのでそれなりに乗れる自信はありますが、やはり現役の遊牧民とは比べものにならないぐらいダメだと思います。
武器の扱いについては、自衛隊で五年間銃をぶっ放してきたのでそれなり使えます。モンゴルでクレー射撃をしたら5発中3発ぐらい当たりました。まぁまぁ自信はあります。
それでも狩で銃をいつも使っているような遊牧民には及びません。一度狩人と一緒に狼狩をしに行ったことがありますが、遠くから獲物を仕留める精度は神業でした。しかも50歳ぐらいのおじさんなのに目がむちゃくちゃ良くて僕より体力ありました。
さて、自分のこととなると数値にするのにへっぴり腰になってしまいますが、なんとかつけてみます。
僕と現代の遊牧民を比べたら、僕は0.3ぐらいでしょう!
普通の観光で馬に乗りに来る人が0.1ぐらい、まぁまぁ乗馬している人が0.2で、僕はもう少し自信があるので0.3といったところが妥当です。
はい。僕の強さは0.3ということになりました。
目標の林冲騎馬隊は
1500です。
すごい差ですね。暗算で何倍かわからないぐらい離れています。
電卓で計算したら5000倍と出ました!
やばい!
まぁでも林冲の強さを勘案したらこんなもんでしょう。
一年間の僕の成長率は15000分の2
成長率はどれぐらいでしょうか。
計算の仕方がわからないのでアレですが、最初が0.1として15000分の2進んだことになります。
成長率が同じならば林冲騎馬隊になるためには後7500年かかることになります。
なかなか先は長いですね。
でも心配いりません。
この一年は馬術とかよりも、モンゴルで今後生活していくための基盤(モンゴル語とか友人とか)を蓄えることに注力してきました。なので次からは、モンゴルの友人や出会うモンゴル人の力によって成長率が指数関数的に増大していくことは間違いありません!!
僕が日本に帰る前、あるモンゴル人に騎馬隊の話をすると「私の知り合いでそういうことができる人がいる!来年撮影しよう!」と言う人とも出会えました。その人に昔のモンゴル軍の甲冑を探してもらっています。
来年の夏にモンゴルへ行くのが楽しみです!
以上、モンゴルで騎馬隊の進捗報告でした。
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