テレビ局がニュースで「節電のためにテレビを消しましょう」と言ってはいけない理由

今年の夏は電力が足りない(らしい)
巷では、節電節電とどこもうるさく言われている。
冷房を弱めるとか、使ってないコンセントを抜くとか。
僕も少しの努力が大きな節電に繋がると考えて、日々意識してやっている(つもり)
そこに最近になって、一番節電になるのは「テレビを消すことだ」という話が出てきた。
ちゃんと調べたわけじゃないけど、テレビを消すと電気をたくさん食う冷房や冷蔵庫より?も節電になるらしい。
節電節電節電とうるさく連呼するテレビ局は、なぜそのことを言わないのだ!!
という言説に繋がり、「節電という大義名分を振りかざして俺らを困らせ、原発を再稼働させたいのだろう!?」
というつまらない解答に繋がっている。
僕はこう思う。
実際にテレビを消すことが大きな節電になるとしても、そのことをテレビ局がテレビ放送で言うことは、根本的におかしい。
これは、「地球環境を考えるなら人間がいなくなればいい」と言ってるのと同じことだ。
自分自身を否定してまで正しいことを言うのは、自分を否定することを肯定するという、気持ちの悪い「ねじれ」を起こす。
そのねじれは、ある種の呪いとなって、そのこと(テレビ局がテレビを消すことが節電に繋がると言うこと)を、「その言いや正しい」と思った人に降りかかる。
なぜかと言うと、自己否定することを肯定するということは、自分自身をも正しいことのためには否定しても良い、という了解を与えることになる。
その自己否定を肯定するという了解が、自分自身への呪いとなって体の深くに滞留することになる。
その呪いが、いつかのタイミングで表に吹き出てきて、その呪いを肯定したという過去に縛られ、大きなしっぺ返しをくらうことになる。
そのしっぺ返しは、テレビを消して節電することよりも、個人にとっては大きな問題になるだろう。
自分自身を呪う言葉というものは、それを受け入れた人にとっても、自分自身を呪うことを許容してしまうということにおいて、良くないことである。
なので、テレビ局が節電のためにテレビを消すことを推奨する必要はない。
iPhoneからの投稿

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