今夜の寒さで冬は終わりだな~って思いながら歩いていた帰り道、
何気なく見上げた空に今にも消えそうな三日月が目に入った。
その瞬間なぜかドキっとした。
月の魔力を肌で感じたような気がした。
月には何か力があるといわれている。
オオカミも月をみて覚醒するし、孫悟空も大猿になったりする。
月には人間(サイヤ人も含)を覚醒させる何かがあるに違いない。
そんなことを、思った。
なんで僕は月を見てドキっとしたのか。
いつもならたらたらと理由について考えるところだけど、僕は月を見た瞬間に気づいた。
月を見てドキっとしてしまう理由に気づいてしまった。
それはたぶん、「月が見える」からだと思う。
この「見える」というのは、他の天体とは訳が違う。
月は大きく見える。
月のクレーターやでこぼこ、さらには、うさぎまでも見えてしまった人もいる。
この月に「見える」あらゆるものを通して、人は宇宙をも間近に感じているのだ。
普段は目に見えない地球の周りに広がっている大きな宇宙を、月を通して感じることができる。
この感覚があるが故に、人間は月に対して特殊な感情を抱けるのではないだろうか。
おしまい。