去年あたりから、ウランバートルを走るバスが安全になった気がしている。
車内でじろじろと品定めをするように視線を向けてくる人はいなくなったし、混雑しているバスからスリと思しき人が財布を片手にでてくるという光景もなくなった。
バスに大きなリュックをかかえた外国人が乗ってくることも普通の光景になっている。
車内で荷物をかかえたまま寝ている人が多いのも、安全になったからだと思う。
なぜ、こんなに安全になったのか。
facebookでバスのスリが激減?
バスがここ数年でこうも安全になったのは、facebookが影響しているらしい。
何か悪いことをすると、写真や動画を撮られてfacebookにあげられてしまう。影響力のあるページでは、一つの投稿に何万人ものいいねがつくこともある。
facebookに投稿したら警察から連絡がきた
僕も、数年前に悪いタクシーに騙された時、車のナンバー画像と一緒にに起こったことを、Paparazzi+Traffic Mongoliaに投稿したことがある。
Facebookにログインして、友達や家族と写真や近況をシェアしましょう。
Paparazzi+Traffic Mongoliaは、車に関するあらゆる問題を報告するグループで、投稿の翌日に交通警察ぽい人からメッセンジャーで連絡がきた。
「そのナンバーのドライバーの写真を明日渡すから、その人か確認してくれ」
でも事件が起きたのは投稿する半年も前だったことをつげると、その後は連絡がこなくなったが、かなり素早く対応してくれたのにはびっくりした。
投稿をみたモンゴル人も、僕の間違っているモンゴル語を正しいモンゴル語に翻訳してくれたり、いつでも電話くれたら迎えにいくと言って電話番号をくれる人もいたりと、すごく優しい。
国民の半分が利用するfacebook
2017年のデータだが、モンゴルの人口は312万、ネットユーザーが200万、facebookユーザーは190万という統計がでている。
https://www.internetworldstats.com/stats3.htm
モンゴル人の半分がfacebookを使っていることになる。すごい数字だ。
facebookで一旦有名になってしまうと、モンゴル中に自分の悪行が広まってしまう恐れがある。
家族や友達の絆を大切にするモンゴルでは、かなり痛い話だろう。動画でみるとインパクトも強いこともあり、撮影されかねない悪行やマナー違反が減っているのだと思う。