「寝ながら学べる構造主義」 1章~3章 読んだ人だけがわかるまとめ

内田樹さんの著書である寝ながら学べる構造主義でのキーポイントのみ抜き出しました。
多分、読んで理解した人じゃないと意味不明です。
読んだ人には、一瞥しただけで復習できるようになっています。

予習には使えるかもしれません。

1章

マルクス
人間は、どの階級に属するかによって、ものの見え方が変わってくる。

ヘーゲル
人間が人間として客観的に実現されるのは、労働によってだけ。

主体性の起源
主体の存在にではなく、主体の行動のうちにある。

フロイト
人間は自由に思考しているつもりで、実は自分がどういうふうに思考しているかを知らないで思考している。
人間主体は、自分は何かを意識化したがっていないという事実を意識化することが出来ない。

抑圧のメカニズム
ある心的過程から組織的に目を逸らしていることを知らないことが、私たちの個性や人格の形成に決定的な影響を及ぼしている。

ニーチェ
私たちは自分が何ものであるかを知らない

道徳の系譜
野生の人間は、自己保存という究極に利己的な動機によって行動する。しかし、この自然権を行使すると、自分の欲しいものは他人から奪っても良いとなる。
それでは、万人が敵状態となり、自己実現が満たされない。
社会契約によって自然権の一部を委ねる方が、結果的には私利私欲の達成が確実であるとの判断による。

ニーチェ
大衆社会の道徳論
隣の人と同じように振る舞うことを最優先的に配慮するようにしてなりたつ社会のこと。
このみんな同じという理想が畜群道徳となり、集団全体が限りなく均質的になることに深い喜びを感じる人間たちを、ニーチェは奴隷と名づけた。
ここから抜け出す唯一の方法は、貴族、すなわち超人が現れることだ。

超人思想
自己超克の向上心を持ち続けようとするものには、そこから逃れるべき当の場所である忌まわしい永遠の畜群をはっきりと意識して固定して、いつでも呼び出せる状態にしておくことを求めるようになる。

ニーチェ
過去の時代の感覚は、今を基準にしては把持出来ない。

 

2章

ソシュール
言葉とは、ものの名前ではない。

言語活動とは、もともとは切れ目の入っていない世界に人為的に切れ目を入れて、まとまりをつけることだ。

私のアイデンティティは私が語ったことばを通じて事後的に知られる。

私が語ったことばさえ、外部から到来したもの。

構造主義とは、零度の探求である。

3章

フーコー
これらの出来事はどのように語られずにきたか?
なぜ、ある種の出来事は選択的に抑圧され、黙秘され、隠蔽されるのか。
その答えを知るためには、出来事の零度にまで遡って考えなければいけない。

知と権力は近代において人間の標準化という方向を目指してきた。

人はなぜ性についてこれほど熱情を込めて語るのか
それは、人間のとりうるあらゆる性行動についての網羅的なカタログを作り上げることだ。

あらゆる知の営みは、それが世界の成り立ちや人間のあり方についての情報を取りまとめてストックしようという欲望によって駆動されている限り、必ず権力的に機能する。

4章~6章はこちら

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